大切なご家族・赤ちゃんを守るために
近年、日本各地では大規模な地震や集中豪雨など、
多くの自然災害が発生しています。
災害はいつ発生するかわかりません。
大切なご家族・赤ちゃんを守るために、
普段から災害への備えを意識しておきましょう。
災害時に想定されるこんなこと
01交通機関の停止・渋滞等で
赤ちゃんの元に帰れなくなる!!
外出先からご自宅に帰る事が難しくなるいわゆる「帰宅困難者」になることがあります。赤ちゃんを保育所等に預けている場合、誰が迎えに行くのか等、災害時のルールをご家族で決めておきましょう。
02ライフライン復旧まで
1週間以上かかる場合がある!
大規模災害が発生した場合には、電気・ガス・水道などが使えず、ミルクや離乳食が作れなくなる場合も考えられます。また 流通機能も停止し、粉ミルクやおむつが買えない可能性もあるので、災害時に備えた備蓄を心がけましょう。
03避難所生活を
余儀なくされることも!
災害によりご自宅に住む事が困難な場合、避難所生活になることもあります。ご家族だけの自宅とは違い、母乳で育てているママは授乳空間の確保に戸惑うことも…
災害時の妊婦・授乳中のママの栄養について
災害時の赤ちゃんの栄養について
どうしても母乳が不足する場合は、粉ミルクや液体ミルクを使って赤ちゃんの栄養を確保しましょう!
知っておきたい災害時の粉ミルク・液体ミルクQ&A
Q1
水道の水がでません。粉ミルクの調乳にはどのような水がよいでしょうか?
A1
粉ミルク用の水には飲料水(井戸水は使えません)が必要です。
硬度(ミネラル)が高いと腎臓に負担がかかります。水道水が使えないときは、硬度の低いミネラルウォーター(軟水)を使いましょう。また給水車による汲み置きの水は、できるだけ当日給水のものを使用しましょう。
Q2
お湯を沸かすことができません。
A2
粉ミルクを溶かすには、沸騰した後70℃以上に保ったお湯が推奨されています。
どうしても沸騰したお湯を準備できない場合には、A1で示した水を使います。ただし70℃未満のお湯や水では、病原菌のリスクを低減することができません。特に高リスクの赤ちゃんの場合は「粉ミルクは無菌ではなく、重篤な疾病を引き起こしうる病原菌が混入している可能性もあること」を念頭に置いておきましょう。ミルクは腐敗しやすいので、授乳の都度溶かしてすぐに飲ませてください。残ったミルクは捨ててください。
Q3
液体ミルクの色が茶褐色です。大丈夫?
A3
製造時の高温殺菌によるものです。問題ありません。
Q4
液体ミルクはどのように使用すればいいですか?
A4
消毒した哺乳びんに移し替えて乳首をつけます。哺乳びんが無い場合は、清潔なコップや*スプーン等で授乳します。いずれも取り付ける場合には、液体ミルクのそそぎ口の汚れや容器の破損がないか確認しましょう。缶に残ったミルク・哺乳びんの飲み残しは与えないでください。
*カップフィーディング法参照
Q5
外国製液体ミルクが支援物資として届きました。使用する前に気をつけることはありますか?
A5
容器に破損がないか確認しましょう。また月齢に適した製品であるかを必ず確認してください。
外国製品の場合、日本製品と期限表示が異なります。期限表示の記載「*BBE:
04-20」「USE BY: Apr 20」はどちらも 2020 年 4 月まで、「24.11.18」は 2018 年 11 月 24
日までという意味です。(*BBE:Best Before End) (米国式の場合は、「月.日.年」表示)
参考資料
・日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT)
赤ちゃん防災プロジェクト『災害時における乳幼児の栄養支援の手引き』
・東京都福祉保健局
「知っていますか?液体ミルク」