離乳食には悩みや不安がつきものです。いつから始めたらいいのか、
どうやって進めたらいいのかわからないという不安もあれば、
「昨日は食べたのに今日は食べない」という日々の変化への悩み、
そして卵などのアレルゲンとなる食材のあげ方まで多種多様で、
どうしたらよいのか途方に暮れてしまうママやパパも多いでしょう。
ここでは、そんな離乳食の悩みや不安を解消するヒントをご紹介します。
ヒントを参考にしつつ、うまくいってもいかなくても、
「今日は今日、明日は明日」と気持ちをひきずらず、
気負わずに進めていきましょう。
離乳とは、子どもが乳を吸うことから、食べ物をかみつぶして飲み込み、幼児食に移行する過程をいいます。離乳食を食べることで母乳やミルクだけでは不足する栄養を補い、咀嚼(そしゃく)の練習を行い、消化機能を発達させたり、味覚が形成されたりします。さらには、一人で食べられるようになるための自立の基礎や心の発達がうながされ、自分で食べる楽しさも学びます。お子さんの発達を目のあたりにして、子どもの成長ってすごいな、楽しいなと思える機会にしていけるといいですね。
まずはここから!
離乳食「ポイント」「ヒント」「アレルギー」
離乳食の進行は、わかりやすく初期・中期・後期・完了期の4つに分けた目安としています。子ども一人ひとりの食べる機能の発達に応じて進めていきます。
月齢5か月から離乳食を開始した場合、各期の目安となる月齢は以下の通りです。
- 離乳初期 生後5〜6か月頃
- 離乳後期 生後9〜11か月頃
- 離乳中期 生後7〜8か月頃
- 離乳完了期 生後12〜18か月頃
- 幼児食 1歳7か月頃〜
けれども、この通り順調にいかないことがほとんどで、それゆえにママやパパの悩みはつきません。今回は離乳食全般やおやつ(補食)に関するお悩みを、乳幼児の栄養指導に長年携わっている管理栄養士の太田百合子先生に伺いました。
月齢別の悩みに
太田先生がお答えします!
参考資料
●「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」厚生労働省
●山本隆:「口腔の生理からどうしてを解く」デンタルダイヤモンド社,2007