ビーンスタークのママ栄養士が子育て情報を紹介します!
やっぱり早起き早寝!?骨の健康に大切なビタミンⅮに注目してみよう!
こんにちは。ゆっきーです。
突然ですが、みなさん「ビタミンDが足りているか」について考えたことはありますか?
ビタミンⅮは、カルシウムの吸収を促し、健康な骨の維持に欠かせない栄養素です。不足すると、乳児期では“くる病”、大人では“骨軟化症”に繋がります。
実は、最近の母乳栄養児では、この骨に大切なビタミンDが不足していることが報告されています。
ビタミンDは、魚類やきのこ類に多く含まれます。また、日光を浴びることにより体内でつくられる栄養素です。
しかしながら、魚よりお肉の多い食習慣であったり、紫外線対策をされている方も多いのではないでしょうか。
ゆっきーも、1週間の食事を振り返ってみると半分以上がお肉料理です。また外出時には日焼け止めを塗ったり、日傘をさすようになりました。こう考えてみると、ゆっきー自身もビタミンⅮが不足している!?なんて心配になります。
2017年に雪印ビーンスタークと大阪樟蔭女子大との共同研究において、夏場に紫外線を避ける生活スタイルが母乳中ビタミンD濃度に影響している可能性が考えられると発表しています。
また2020年版日本人の食事摂取基準が改定され、ビタミンDの目安量が妊婦・授乳婦ともに8.5μgに引き上げられました。
このような背景から、「ビタミンD」は妊娠・授乳期にしっかりとりたい栄養素として注目してほしいと思います。
さて、ビタミンDは日光を浴びることにより体内でつくられるとお話ししました。
でも日差しの強さは、季節や時間帯、場所によって異なります。
またこの暑い夏に紫外線を浴びるなんて!と思った方もいるかもしれません。
紫外線は、人体に有害な成分を多く含む一方で、太陽光に紫外線があることによって、人類は健康を維持してきたと言われています。
では、この暑い夏でも無理なくビタミンⅮを体内で生成するためには、どの時間帯にどのくらい紫外線を浴びればよいのでしょうか。
まず、一日の中での紫外線量を調べてみました。
こちらは、快晴で猛暑だった7月25日の横浜局の紅斑紫外線(有害紫外線)量です。
紅斑紫外線量は、綺麗な富士山型の曲線を描いています。
このグラフをみると、紅斑紫外線量のピークは11時30分頃。
このピーク時の紫外線量を元に見てみると、
朝8時と午後3時頃は、約1/3の紫外線量であることがわかります。
さらに、朝8頃と朝9時では約2倍、午後3時と4時でも約2倍の差があります。
たった一時間で紫外線量が2倍も違うなんてすごいですね!
場所を変えて、快晴の日の宮崎局(7月23日)でも見てみましょう。
紅斑紫外線量は、横浜局と同じように綺麗な富士山型の曲線を描いていますが、ピークの時間帯は12時頃。これは経度が8℃違うためです。
このピーク時の紫外線量を元に見てみると、
朝9時と午後3時頃は、約1/2の紫外線量であることがわかります。
また朝8頃と朝9時では約2倍、午後3時と4時でも約2倍の差があります。
宮崎局でも同じように、たった一時間で紫外線量が2倍の差になっています。
紅斑紫外線量のピークの時間帯は違っても、傾向はよく似ていますね。
では次に、ビタミンDを体内生成するために実際にどのくらい紫外線を浴びるとよいのでしょうか?
国立環境研究所/地球環境研究センター「ビタミンD生成・紅斑紫外線量情報」サイトでは、最寄りの観測局を選ぶと、そのエリアにおける“お勧めする日光照射時間(速報値)”を確認することができます。これは、体内でビタミンD10 µgが生成されるための日光照射時間を表しています。
▶国立環境研究所/地球環境研究センター「ビタミンD生成・紅斑紫外線量情報」の詳細はこちらから
例えば、今、ゆっきーは関東にいます。天気は晴れ。時間は朝9:30。半袖で過ごしているので肌の露出は腕と足。(2022年7月28日、横浜局)
このサイトからチェックしてみると、お勧めする日光照射時間(速報値)は「7分」と出てきました。
このように、今いる場所・時間でのおすすめ日光照射時間をチェックすることができます。
今回ご紹介したように、できるだけ早い時間帯または夕方以降の外出で、紫外線を適切な時間浴びれば、無理なく健康的に過ごせるのではないでしょうか。
子育て耳より情報の過去記事で、
私たち人間の体内時計(生物時計)は、朝に目覚めて明るい光を浴びてから約14時間後より徐々に眠気を感じるようにセットされていることをご紹介しました。
▶早起き・早寝。適切な「睡眠」で体内時計を整えよう!
健康的な生活リズムを整えるためだけでなく、体内でビタミンDを生成する観点でも、やはり「早起き・早寝」で過ごすことが良さそうです。
ぜひ、お子さまとのお散歩や外出にお役立ていただき、皆様が笑顔で健康的な毎日を過ごせますように。
■引用元
▶国立環境研究所 地球環境研究センター「ビタミンD生成・紅斑紫外線量情報」
突然ですが、みなさん「ビタミンDが足りているか」について考えたことはありますか?
ビタミンⅮは、カルシウムの吸収を促し、健康な骨の維持に欠かせない栄養素です。不足すると、乳児期では“くる病”、大人では“骨軟化症”に繋がります。
実は、最近の母乳栄養児では、この骨に大切なビタミンDが不足していることが報告されています。
ビタミンDは、魚類やきのこ類に多く含まれます。また、日光を浴びることにより体内でつくられる栄養素です。
しかしながら、魚よりお肉の多い食習慣であったり、紫外線対策をされている方も多いのではないでしょうか。
ゆっきーも、1週間の食事を振り返ってみると半分以上がお肉料理です。また外出時には日焼け止めを塗ったり、日傘をさすようになりました。こう考えてみると、ゆっきー自身もビタミンⅮが不足している!?なんて心配になります。
2017年に雪印ビーンスタークと大阪樟蔭女子大との共同研究において、夏場に紫外線を避ける生活スタイルが母乳中ビタミンD濃度に影響している可能性が考えられると発表しています。
また2020年版日本人の食事摂取基準が改定され、ビタミンDの目安量が妊婦・授乳婦ともに8.5μgに引き上げられました。
このような背景から、「ビタミンD」は妊娠・授乳期にしっかりとりたい栄養素として注目してほしいと思います。
さて、ビタミンDは日光を浴びることにより体内でつくられるとお話ししました。
でも日差しの強さは、季節や時間帯、場所によって異なります。
またこの暑い夏に紫外線を浴びるなんて!と思った方もいるかもしれません。
紫外線は、人体に有害な成分を多く含む一方で、太陽光に紫外線があることによって、人類は健康を維持してきたと言われています。
では、この暑い夏でも無理なくビタミンⅮを体内で生成するためには、どの時間帯にどのくらい紫外線を浴びればよいのでしょうか。
まず、一日の中での紫外線量を調べてみました。
こちらは、快晴で猛暑だった7月25日の横浜局の紅斑紫外線(有害紫外線)量です。
紅斑紫外線量は、綺麗な富士山型の曲線を描いています。
このグラフをみると、紅斑紫外線量のピークは11時30分頃。
このピーク時の紫外線量を元に見てみると、
朝8時と午後3時頃は、約1/3の紫外線量であることがわかります。
さらに、朝8頃と朝9時では約2倍、午後3時と4時でも約2倍の差があります。
たった一時間で紫外線量が2倍も違うなんてすごいですね!
場所を変えて、快晴の日の宮崎局(7月23日)でも見てみましょう。
紅斑紫外線量は、横浜局と同じように綺麗な富士山型の曲線を描いていますが、ピークの時間帯は12時頃。これは経度が8℃違うためです。
このピーク時の紫外線量を元に見てみると、
朝9時と午後3時頃は、約1/2の紫外線量であることがわかります。
また朝8頃と朝9時では約2倍、午後3時と4時でも約2倍の差があります。
宮崎局でも同じように、たった一時間で紫外線量が2倍の差になっています。
紅斑紫外線量のピークの時間帯は違っても、傾向はよく似ていますね。
では次に、ビタミンDを体内生成するために実際にどのくらい紫外線を浴びるとよいのでしょうか?
国立環境研究所/地球環境研究センター「ビタミンD生成・紅斑紫外線量情報」サイトでは、最寄りの観測局を選ぶと、そのエリアにおける“お勧めする日光照射時間(速報値)”を確認することができます。これは、体内でビタミンD10 µgが生成されるための日光照射時間を表しています。
▶国立環境研究所/地球環境研究センター「ビタミンD生成・紅斑紫外線量情報」の詳細はこちらから
例えば、今、ゆっきーは関東にいます。天気は晴れ。時間は朝9:30。半袖で過ごしているので肌の露出は腕と足。(2022年7月28日、横浜局)
このサイトからチェックしてみると、お勧めする日光照射時間(速報値)は「7分」と出てきました。
このように、今いる場所・時間でのおすすめ日光照射時間をチェックすることができます。
今回ご紹介したように、できるだけ早い時間帯または夕方以降の外出で、紫外線を適切な時間浴びれば、無理なく健康的に過ごせるのではないでしょうか。
子育て耳より情報の過去記事で、
私たち人間の体内時計(生物時計)は、朝に目覚めて明るい光を浴びてから約14時間後より徐々に眠気を感じるようにセットされていることをご紹介しました。
▶早起き・早寝。適切な「睡眠」で体内時計を整えよう!
健康的な生活リズムを整えるためだけでなく、体内でビタミンDを生成する観点でも、やはり「早起き・早寝」で過ごすことが良さそうです。
ぜひ、お子さまとのお散歩や外出にお役立ていただき、皆様が笑顔で健康的な毎日を過ごせますように。
■引用元
▶国立環境研究所 地球環境研究センター「ビタミンD生成・紅斑紫外線量情報」