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よくあるお悩みQ&A!離乳食編「食べない・進まない」
こんにちは!ゆっきーです!
生後5~6か月頃からスタートする離乳食。
離乳食は、母乳やミルクから固形の食事に移るために、赤ちゃんの成長・発達に合わせて、その時期に食べやすいもの・形状・調理法を変えながら「口に入れる」「かむ」「飲み込む」を練習していくお食事です。
離乳食を進めていく中で、食材の進め方(開始時期・固さ・大きさ・調理法等)に悩んだり、思うように食べてくれなかったりと悩むことが多いかと思います。
今回から、まめコミ相談室に多く届く離乳食に関するお悩みについて連載でお届けします。
本号では「離乳食を食べません・進みません」についてご紹介します。
お子さまによって理由は様々ですので、当てはまるものがあればご参考になさってください。
少しでもお役に立てたら幸いです。
【初期・中期】
離乳食の目的には「色々な味に慣れさせる」「食事を楽しむ」こともありますので、一口でも食べてくれれば大成功です。その時はいっぱい褒めてあげて下さい。「食べることが楽しい」そして「好きな人と食べるともっとうれしい」と思えるように、どうぞ笑顔で進めていただければと思います。
●離乳食を開始しようとしたら、舌でベーと出す
原始反射が残っていると、スプーンが下唇に触れるのを嫌がったり、ベーと押し出すことがあります。その場合は、2~3日程度おいてから再び始めてみましょう。
離乳食の前に母乳やミルクをたっぷり飲んでしまうと離乳食を食べなくなることがあります。食事の2~3時間前はなるべく授乳せず、赤ちゃんが空腹になるようにしましょう。
お食事の時間になっても離乳食に興味を示さない(空腹ではなさそうな)場合は、すぐに授乳せず、10~15分程時間をずらして、改めて離乳食を与えてみるのもおすすめです。
●母乳やミルクを欲しがって泣く
お腹が空きすぎてしまった場合や、母乳やミルクが大好きなお子さまに多い傾向です。その場合は、母乳やミルクを少し飲ませて気持ちを落ち着かせてから食べさせるようにしてもかまいせん。
●おかゆからつまづいて先に進めない
この場合は一度おかゆをお休みし、初期にあげられる野菜、とうもろこし、かぼちゃ、たまねぎ、人参、かぶなど甘みがあるものを試すのもおすすめです。試しているうちに「これは良く食べる」「好きかも」といった食材が見つかるかと思います。離乳食初期・中期で大切なのは、様々な食材を試して味に慣れていくことです。1~2日(小さじ1)与えてみて、べーと出すようなら次の食材を試してみてください。
●離乳食が進まない
離乳食の固さの目安は、5~6か月頃「なめらかにすりつぶした状態(濃いポタージュ状)」7~8か月頃「舌でつぶせる固さ(豆腐・茶碗蒸しくらい)」です。しかし、お子さまによってはドロドロを嫌がったり、口に残るものを嫌がることもあります。
この場合は、固さをワンステップ進めたり、戻したりして様子をみてみましょう。
また、飲み込みやすくする工夫として、おかゆやスープに混ぜたり、魚やお肉などパサつきがちなものはとろみをつけるのもおすすめです。
●今まで順調だったのに急に食べなくなった
離乳食を食べることに慣れてきた「中だるみ」なのでしょう。大人と同じように赤ちゃんの食欲にもムラがあるものです。形状を変えたり、味に変化をつけるなど成長に応じたものに少しづつ変化させても良いかもしれません。お散歩や遊びで十分に体を動かすことも大切です。
●口に入れたものをブーッと吹き出す
歯が生えるころに、むずがゆくてかんだりすることと同じように、口に入れたものを「ブーッ」と吹いて楽しむことがあります。そのような時は「ゴックンしようね」「ブーッは嫌だな」などと言葉かけをして、大人が困っていることを伝えるとよいでしょう。
●味のないおかゆだと食べなくなった。味付けはいつ頃から?
薄味を基本としますが、8か月頃より「だし」だけでなく、少量の調味料を使うことができます。
醤油、味噌、砂糖、バターなど、香りづけ程度に使ってみてはいかがでしょうか。
また、かつお節の塩分を生かしてそのまま食材として使うこともできます。
もしも、お好きなベビーフードがあるのなら、そこにママのアレンジを加えてみても良いかもしれません。
なお、多くのベビーフードは、授乳・離乳の支援ガイド及び、ベビーフード自主規格の基準に合わせ、薄味に設計しており、12か月齢までの商品の塩分量は0.5%以下と決められています。
市販品のアレンジでも手作りでも、ぜひママ自身が味見をされて「薄味だけど美味しい」と感じられるものを食べさせてあげて下さい。
【後期】
●離乳食を食べ始めてから10分程で飽きて遊ぶ・泣く
お子さまが集中できるのは10~15分と言われています。ご飯の途中でグズグズする場合は、もうおしまいの合図なので、完食できなくてもごちそうさまをしていただいてかまいません。
ここで無理強いすると、嫌と言ってるのにご飯を推し進めることになり、食べることが嫌いになってしまいます。
●器に手を入れたり、スプーンを握りたがる
今まで何でも受け入れてきた赤ちゃんが、だんだん違いがわかってきて自己主張をしたり、いつもと違うことを「やってみたい」と思って実行するなど、ママにとっては「困りごと」ではありますが、自立心の芽生えでもあります。“自分で食べてみたい”というご様子であれば、ある程度は大らかに見つつ、やらせてあげましょう。しかし、どうしても遊び続けてしまう時は、お食事は「ごちそうさま」にして片づけてくださいね。
この時期の赤ちゃんは気まぐれで、集中して食べる日もあるでしょうから、そんな時は「上手に食べたね」と思い切り褒めてあげてください。
離乳食の進み具合は、赤ちゃんによってさまざま。段取り通りに進まなくても悩まずに、お子さまのペースに合わせて進めていきましょう。いずれみんな食べられるようになるものです。
発育曲線のカーブの幅に沿っていれば心配ないことが多いので、焦らず、ゆっくりで大丈夫です。
「おいしいね」「よい香りだね」「これはどんな味かな?」などと語りかけながら、和やかな雰囲気で食事をすることを心がけて、お子さまと食事の楽しさを共有していきましょう。
次回は、卵の進め方を予定しています。お楽しみに!
まめコミ相談室では、経験豊富な栄養士がママたちのお悩みや困ったにお応えします。
ぜひお気軽にご相談ください。
▶まめコミ「離乳食レシピ」はこちら
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まめコミ相談室
【受付時間】月~金10:00~16:00 (土日祝・年末年始除く)
【電話】フリーダイヤル0120-882-369
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生後5~6か月頃からスタートする離乳食。
離乳食は、母乳やミルクから固形の食事に移るために、赤ちゃんの成長・発達に合わせて、その時期に食べやすいもの・形状・調理法を変えながら「口に入れる」「かむ」「飲み込む」を練習していくお食事です。
離乳食を進めていく中で、食材の進め方(開始時期・固さ・大きさ・調理法等)に悩んだり、思うように食べてくれなかったりと悩むことが多いかと思います。
今回から、まめコミ相談室に多く届く離乳食に関するお悩みについて連載でお届けします。
本号では「離乳食を食べません・進みません」についてご紹介します。
お子さまによって理由は様々ですので、当てはまるものがあればご参考になさってください。
少しでもお役に立てたら幸いです。
【初期・中期】
離乳食の目的には「色々な味に慣れさせる」「食事を楽しむ」こともありますので、一口でも食べてくれれば大成功です。その時はいっぱい褒めてあげて下さい。「食べることが楽しい」そして「好きな人と食べるともっとうれしい」と思えるように、どうぞ笑顔で進めていただければと思います。
●離乳食を開始しようとしたら、舌でベーと出す
原始反射が残っていると、スプーンが下唇に触れるのを嫌がったり、ベーと押し出すことがあります。その場合は、2~3日程度おいてから再び始めてみましょう。
離乳食の前に母乳やミルクをたっぷり飲んでしまうと離乳食を食べなくなることがあります。食事の2~3時間前はなるべく授乳せず、赤ちゃんが空腹になるようにしましょう。
お食事の時間になっても離乳食に興味を示さない(空腹ではなさそうな)場合は、すぐに授乳せず、10~15分程時間をずらして、改めて離乳食を与えてみるのもおすすめです。
●母乳やミルクを欲しがって泣く
お腹が空きすぎてしまった場合や、母乳やミルクが大好きなお子さまに多い傾向です。その場合は、母乳やミルクを少し飲ませて気持ちを落ち着かせてから食べさせるようにしてもかまいせん。
●おかゆからつまづいて先に進めない
この場合は一度おかゆをお休みし、初期にあげられる野菜、とうもろこし、かぼちゃ、たまねぎ、人参、かぶなど甘みがあるものを試すのもおすすめです。試しているうちに「これは良く食べる」「好きかも」といった食材が見つかるかと思います。離乳食初期・中期で大切なのは、様々な食材を試して味に慣れていくことです。1~2日(小さじ1)与えてみて、べーと出すようなら次の食材を試してみてください。
●離乳食が進まない
離乳食の固さの目安は、5~6か月頃「なめらかにすりつぶした状態(濃いポタージュ状)」7~8か月頃「舌でつぶせる固さ(豆腐・茶碗蒸しくらい)」です。しかし、お子さまによってはドロドロを嫌がったり、口に残るものを嫌がることもあります。
この場合は、固さをワンステップ進めたり、戻したりして様子をみてみましょう。
また、飲み込みやすくする工夫として、おかゆやスープに混ぜたり、魚やお肉などパサつきがちなものはとろみをつけるのもおすすめです。
●今まで順調だったのに急に食べなくなった
離乳食を食べることに慣れてきた「中だるみ」なのでしょう。大人と同じように赤ちゃんの食欲にもムラがあるものです。形状を変えたり、味に変化をつけるなど成長に応じたものに少しづつ変化させても良いかもしれません。お散歩や遊びで十分に体を動かすことも大切です。
●口に入れたものをブーッと吹き出す
歯が生えるころに、むずがゆくてかんだりすることと同じように、口に入れたものを「ブーッ」と吹いて楽しむことがあります。そのような時は「ゴックンしようね」「ブーッは嫌だな」などと言葉かけをして、大人が困っていることを伝えるとよいでしょう。
●味のないおかゆだと食べなくなった。味付けはいつ頃から?
薄味を基本としますが、8か月頃より「だし」だけでなく、少量の調味料を使うことができます。
醤油、味噌、砂糖、バターなど、香りづけ程度に使ってみてはいかがでしょうか。
また、かつお節の塩分を生かしてそのまま食材として使うこともできます。
もしも、お好きなベビーフードがあるのなら、そこにママのアレンジを加えてみても良いかもしれません。
なお、多くのベビーフードは、授乳・離乳の支援ガイド及び、ベビーフード自主規格の基準に合わせ、薄味に設計しており、12か月齢までの商品の塩分量は0.5%以下と決められています。
市販品のアレンジでも手作りでも、ぜひママ自身が味見をされて「薄味だけど美味しい」と感じられるものを食べさせてあげて下さい。
【後期】
●離乳食を食べ始めてから10分程で飽きて遊ぶ・泣く
お子さまが集中できるのは10~15分と言われています。ご飯の途中でグズグズする場合は、もうおしまいの合図なので、完食できなくてもごちそうさまをしていただいてかまいません。
ここで無理強いすると、嫌と言ってるのにご飯を推し進めることになり、食べることが嫌いになってしまいます。
●器に手を入れたり、スプーンを握りたがる
今まで何でも受け入れてきた赤ちゃんが、だんだん違いがわかってきて自己主張をしたり、いつもと違うことを「やってみたい」と思って実行するなど、ママにとっては「困りごと」ではありますが、自立心の芽生えでもあります。“自分で食べてみたい”というご様子であれば、ある程度は大らかに見つつ、やらせてあげましょう。しかし、どうしても遊び続けてしまう時は、お食事は「ごちそうさま」にして片づけてくださいね。
この時期の赤ちゃんは気まぐれで、集中して食べる日もあるでしょうから、そんな時は「上手に食べたね」と思い切り褒めてあげてください。
離乳食の進み具合は、赤ちゃんによってさまざま。段取り通りに進まなくても悩まずに、お子さまのペースに合わせて進めていきましょう。いずれみんな食べられるようになるものです。
発育曲線のカーブの幅に沿っていれば心配ないことが多いので、焦らず、ゆっくりで大丈夫です。
「おいしいね」「よい香りだね」「これはどんな味かな?」などと語りかけながら、和やかな雰囲気で食事をすることを心がけて、お子さまと食事の楽しさを共有していきましょう。
次回は、卵の進め方を予定しています。お楽しみに!
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