母乳研究の始まり「赤ちゃん研究」
雪印ビーンスタークの母乳研究は「赤ちゃん研究」から始まりました。
母乳の成分分析だけでなく、母乳や粉ミルクの働き 、
お母さんの食事や離乳食についても調査や研究を続けています。
1.お母さんの食事が母乳や赤ちゃんに及ぼす影響
1960年と1989年の調査結果を比較すると、母乳中のたんぱく質濃度は1989年のほう が高くなっていました。
また、赤ちゃんの体重は、1989年では4~5か月齢で7%ほど増えていました。
約30年間のお母さんの食事の変化が、母乳にも赤ちゃんにも大きく影響していることがわかりました。
日本各地の食塩摂取量と、その地域のお母さんからご提供いただいた母乳中のナトリウム濃度を比較しました。
その結果、食塩摂取量と母乳中ナトリウム濃度に関連があることが示唆されました。
このことからお母さんの食事内容には、母乳に影響する成分があることを示しています。
2.母乳の変化(分娩日数)
母乳に含まれるさまざまな成分のなかには、分娩後、日数が経つにつれ、異なる変化を示すものがあることがわかりました。
3.母乳の変化(日内変動)
母乳には、昼夜でその含量が変化する成分があることもわかっています。
4.母乳に含まれる成分
母乳中にはカラダや脳・神経など発育に必要な栄養素だけではなく、赤ちゃんを守るさまざまな免疫成分も含まれています。
発育に必要な栄養素 | 脳や神経系の発達 | 赤ちゃんをまもる免疫成分 |
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たんぱく質 脂質 炭水化物 ビタミン ミネラル |
DHA (ドコサヘキサエン酸) ホスファチジルセリン α-リノレン酸 タウリン など |
シアル酸 ガングリオシド 母乳オリゴ糖 リボ核酸 ポリアミン ヌクレオチド スフィンゴミエリン など |