妊娠期〜育児期の赤ちゃんやママの様子 TOPへ戻る
月齢0~4か月

【身長】約50cm 【体重】約3kg

月齢0か月

生まれたばかりの赤ちゃんはなぜ泣くの?なぜ眠ってくれないの?

身長
約50cm
体重
約3kg 生後3~5日間は一時的に200~300gくらい減るが、1週間くらいで出生時の体重に戻る。

赤ちゃんの様子

生まれたばかりの赤ちゃんは1日中、母乳を飲んでは眠るを繰り返して過ごします。2~3時間ほどの睡眠を繰り返し、1日に16~20時間ほど眠ります。泣くのは「おっぱいがほしい」「眠れない」「オムツが濡れている」「暑い・寒い」などのサインです。

この時期の赤ちゃんは、周りの大人たちを惹きつける特別な力を持っています。新生児の赤ちゃんが、寝入りばなや寝ている時にほんの1~2秒、目を閉じたままにっこりする可愛らしい「新生児微笑」や、顔を近づけると赤ちゃんもじっと見つめ返してくる様子などは、まさにこの時期だけの特別なものです。そんな赤ちゃんの愛くるしい表情を見ると、思わずお世話をせずにはいられなくなってしまいますね。

他にも、赤ちゃんには自然に備わっている力がいくつかあります。代表的なものが「原始反射(把握反射)」でしょう。赤ちゃんの手のひらに、指でそうっと触れると、赤ちゃんはその指を驚くほど強く握り返してきます。「原始反射(把握反射)」は、生後2か月くらいまでに消えてしまいますので、それまでの間にぜひ赤ちゃんの手に触れて新生児期にしかない力を試してみてください。また、生まれてすぐなのに、おっぱいを探り当てて、くわえることができる力も備わっています。これを「口唇探索反射」といいます。

また、赤ちゃんには、口に入ってきたもの(ママの乳首や指など)を強く吸う反射「吸啜反射」も自然に備わっていて、赤ちゃんの唇を指で触ると吸う仕草をするのはこの反射で、これはお腹が空いているとは限りません。

この時期には、赤ちゃんの聴覚チェックをしておくと安心ですね。生まれてすぐの入院中に耳の聞こえをチェックする「新生児聴覚スクリーニング」で、赤ちゃんの聴覚に問題がないかどうかを検査しておくようにしましょう。

生まれたばかりの赤ちゃんは、体内時計がまだ働かず、睡眠のリズムが安定しないことがあります。なかなか眠らずに、泣き続けてしまう赤ちゃんも少なくありません。環境のせいなのか、授乳間隔のせいなのかと悩んでしまうママやパパもいるかと思いますが、生後3~4か月を過ぎると、赤ちゃんは朝の光などで体内時計をリセットして、夜にまとまって眠れるようになっていきますよ。

生まれたばかりの赤ちゃんには、「なぜ泣くの?」「なぜ眠ってくれないの?」など、理由の分からないことがいろいろとあるものです。でも、ほとんどのことは、赤ちゃんが成長していく中で、時間が解決してくれるものです。ご家族が不安になり過ぎると、赤ちゃんはますます過敏になることもあるので、ゆったりとした気持ちでいてください。どうしても困ったときはひとりで抱え込まずに、小児科医や保健師に相談してみてくださいね。

(出典元)

  • 公益財団法人 母子衛生研究会 赤ちゃん&子育てインフォ 妊娠・出産・子育て情報赤ちゃん・子どもの発育と、発達に合わせて楽しむ親子あそび 新生時期の赤ちゃん
  • 公益財団法人 母子衛生研究会 赤ちゃん&子育てインフォ 妊娠・出産・子育て情報「新生児聴覚スクリーニング」をご存じですか
  • 公益財団法人 母子衛生研究会 赤ちゃん&子育てインフォ インターネット相談室 Q&Aバックナンバー 泣き・夜泣き・眠り (2015.4)

ママの暮らしと栄養

大きくなった子宮はお産直後から徐々に収縮していき、通常は産後3~4週くらいで妊娠前の状態に戻ります。これを「子宮復古」といいます。産後1週目は子宮底がおへそと恥骨結合の中間の高さに戻ります。2週目には子宮はさらに小さくなり、3週目から4週目には妊娠前の大きさ(およそ鶏卵大)に戻っていきます。この「子宮復古」の過程で起こるのが、子宮の収縮に伴う痛み「後陣痛」と、産後のおりものである「悪露」です。

後陣痛の強い痛みがあるのは多くの場合産後1~2日ですが、母乳育児のママや経産婦の方が強く感じると言われています。悪露は出産当日から産後1週目くらいは鮮やかな赤い色で量もたくさん出ます。2週目には量も少なくなり、3週目には色が茶色から黄色へと変わっていき、産後4週目には1日数回、茶色や黄色のおりものが出ることもあります。産後3週目以降にまだ真っ赤だったり、生理の血よりも量が多い場合は、医師に相談しましょう。

産後すぐに分泌される初乳には、赤ちゃんの腸を守るIgA抗体という免疫成分がたくさん含まれています。母乳は赤ちゃんが乳首を頻繁に吸うほど出てくる仕組みになっていて、吸われると「母性愛ホルモン」と呼ばれるプロラクチンとオキシトシンという2種のホルモンが分泌されます。プロラクチンは母乳を産生する作用、オキシトシンは母乳を射出させるとともにママに幸福感を与える作用があるといわれています。

(出典元)

  • 公益財団法人 母子衛生研究会 赤ちゃん&子育てインフォ 妊娠・出産・子育て情報 産後4週間のママのからだの変化 子宮の収縮
  • 公益財団法人 母子衛生研究会 赤ちゃん&子育てインフォ 妊娠・出産・子育て情報産後4週間のママのからだの変化 悪露の変化
  • 公益財団法人 母子衛生研究会 赤ちゃん&子育てインフォ インターネット相談室 Q&Aバックナンバー 産後のからだ (2006.12)

赤ちゃんをおなかに授かってから2歳までの1000日間は生涯の健康に深く関係していると言われています。
私たちは、この大切な1000日間を「すこやかな1000日」と呼んでいます。
お子さま一人一人の「すこやかな1000日」にお役立ていただけるよう「すこやかな1000日」コンテンツをお届けいたします。

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