卒乳はゆっくり子どものタイミングにまかせましょう

1歳4か月になり、ほとんどの子が歩けるようになります。ひとり歩きが上手になったら外遊びがますます多くなり、公園などの遊具でも遊べるようになります。

この時期くらいから大人のまねをするようになり、何でも自分でしたがるようになります。お風呂や着替えなどの生活の基本をママやパパがお手本となって習慣づけていくのに良い時期です。また、おもちゃなどを使って飲むふりや食べるふりをする「ふり遊び」も盛んになり、頭の中にイメージを思い描けるようになっていきます。こうした「ふり遊び」にママやパパがていねいに付き合うことで、お子さまの物事への理解力が育まれていきます。

さらに、お子さまは丸いものは「ボール」、四足の動物は「ワンワン」など、物事の共通性を見つけて言葉を使い始めていきます。それが、やがて2歳頃にかけての二語文（二語発話）へとつながっていきます。

離乳食については完了が間近です。3回の食事だけでは足りないお子さまは、おやつで栄養を補います。おやつも大事な食事の一部です。1日の回数と量、時間が規則的になるように考えて与えましょう。しかし市販の甘いお菓子やスナック菓子はまだ内臓の負担になります。おやつは補食になるおにぎり、ふかし芋、果物などが適しています。

次の妊娠を考えるママは授乳をやめようか悩んでいることもあるでしょう。卒乳は季節や、お子さまの状況などによってスムーズにいかないことも多いもの。卒乳には「これが正解」というような上手な方法はありません。なかなかうまく卒乳できないという場合は、お子さまがまだそのタイミングを迎えていないのかも知れません。子どもにとって授乳は母乳から栄養を摂るだけのことではなく、ママとの大切なスキンシップでもあります。長い目で考えれば、いつかは母乳をやめるのですから、ひとまずは無理にやめなくていいという場合もあるでしょう。

一人歩きが始まって、いろいろな世界に興味が出てくると、自然と卒乳のタイミングを子ども自身が自分でみつけていくでしょう。うまくいかない時は自然に離れていくのを待つというくらいのゆったりした気持ちでお子さまと付き合ってみてください。

困ったときは産科や小児科、助産院などの助産師や保健師などに相談して、ママとお子さまのペースにあった卒乳を考えてみましょう。