いよいよ妊娠後期に突入！妊娠８か月の変化と過ごし方

妊娠28週の変化

赤ちゃんの骨格がほぼ完成します。筋肉も発達し始め、神経の動きも活発になります。耳もどんどん聞こえるようになり、周囲の音に反応するようになっています。おなかの外で生きていくための最低限の機能が備わり始める頃です。

この頃の子宮の大きさは「約26cm」ほど。体重は1.1kgにまで成長しています。子宮の中での位置がほぼ決まり、逆子を指摘されるママも。また、胎盤の位置が低いために子宮口をふさぐ「前置胎盤」の診断がされるのもこの28週以降。前置胎盤の場合、経膣分娩では母子ともにリスクが危険なため、帝王切開になります。

みぞおちのあたりから突き出すように、おなかが大きくなっています。胃や心臓が圧迫されて、さらに動悸や息切れ、そして疲れやすさを感じるでしょう。
おなかの張りを頻繁に感じるようになりますが、これは子宮の筋肉が収縮と弛緩を繰り返すため。できるだけ腹筋を使って、重心が前になるようにしましょう。

妊娠後期は、いつ産まれてもおかしくない状態です。
入院に必要なものをまとめて、家族にわかるようにしておきましょう。
「いきなり破水！」となっても困らないように、大きめのナプキンを常備しておくと安心です。

妊娠29週の変化

赤ちゃんは、まぶたが発達して目を大きく開けることができるようになります。光を感じることができるようになり、おなかにライトを当てるとまぶしそうに顔を背ける、といった反応を見せることもあります。
筋肉や神経系の働きは、さらに活発になります。指を動かすことができるようになり、超音波写真では足の爪やしっかりした髪の毛も見えるようになります。

この時期から、前駆陣痛と呼ばれる子宮の収縮を感じるようになります。早い人や経産婦では、妊娠中期から感じる人もいるようです。生理痛のような鈍い痛みで、陣痛のリハーサルのようなものです。

おなかもだいぶ大きくなっていて、おなかの張りも感じやすい時期。重い荷物を持ち歩くのはなるべく避けましょう。お買い物はリストを作ってスピードアップしたり、ネットショッピングなどをうまく利用したりするなど、工夫を。

妊娠30週の変化

赤ちゃんの身体はすっかり完成し、内臓の形も機能も大人と変わらないくらいに成長しています。ほとんどの赤ちゃんは、頭が下になる頭位の姿勢に落ち着いているでしょう。

ママのおなかが急激に大きくなって、あちこちに妊娠線ができ始めます。おなかにクリームを塗りたくって対策をしているママが多いことと思いますが、意外と見落としがちなのが、太ももや胸。気がつきにくいですが、太ももも妊娠前とは比べものにならないほどたくましくなっています。太ももの前面やふくらはぎにもクリームを塗っておきましょう。急速にサイズアップする胸も同様です。

脳や神経がどんどん発達する赤ちゃんの発育に重要なのが、ＤＨＡです。イワシやサバなどに多く含まれていますので、缶詰などを使って毎日の食事に取り入れてくださいね。お魚だけでは十分な量は取れないので、サプリメントも活用してください。

妊娠31週の変化

赤ちゃんは身長約40cm、頭の幅約8cm、体重は約1,600ｇになります。
この1か月で0.5kgほど体重が増えた赤ちゃん。ぐんぐん成長し、おなかを蹴る回数も増えてきます。赤ちゃんは狭い子宮の中で、器用に寝返りを打ちます。ボコボコと動くおなかにびっくりするかもしれませんね。

ママのおなかも相当大きくなり、表面が張って硬く感じる人も。
妊娠中はむくみやすくなっているものですが、この時期さらにむくみがひどくなります。おなかの張りも頻繁に感じるようになるので、妊娠後期に入ったらあまり無理をせず、休み休み動くようにしましょう。

むくみで足がだるいときは、横になるときに足枕や抱き枕などを使ってみてください。