頭からお尻までの長さ(CRL)の発育曲線
頭の横幅(BPD)の発育曲線
大腿骨の長さ(FL)の発育曲線
お腹の周囲の長さ(AC)の発育曲線
推定児体重(EFW)の発育曲線
安定期に突入!妊娠4か月の変化と過ごし方
妊娠4か月(妊娠12~15週)に入ると、つわりが収まって流産の危険性も下がります。妊娠によって一時的に上昇した基礎体温は下がってきて平熱に戻ります。
おなかが少しふっくらとし始め、ちょっとずつ妊婦さんらしい体形になってくるでしょう。
段々と気持ちに余裕が戻ってきて、赤ちゃんをお迎えする準備や出産後のことに思いを馳せられる時期でもあります。無理をしない程度に、どんどん動きましょう。
妊娠12週の変化
子宮は、「男性の握りこぶし」くらいの大きさになっています。
この頃になると、赤ちゃんの手には指ができて、外性器もできあがり、男の子か女の子かの区別もつくように。
でも超音波エコー検査で性別が判明するのはもうちょっと先かもしれませんね。子宮の中では羊水が多いので、赤ちゃんは自由に色々な格好をします。
皮膚の厚みが増して、産毛が生え始め、段々と赤ちゃんらしいフォルムになってきます。
個人差もありますが、この頃になるとつわりもウソのように収まるので、今つわりに苦しんでいる方は安心してくださいね。
おなかが膨らんでくるとともに、腰に違和感を覚えるママも多いでしょう。
これは妊娠中に増加したホルモンの影響で骨盤の関節が弛み、それを腰部の筋肉が支えるため、筋肉痛となり、腰痛が起きやすくなるのです。
入浴をしたり、軽い妊娠体操などを行って、腰の筋肉をリラックスさせてください。
妊娠13週の変化
子宮のサイズは、「男性の握りこぶし」よりもさらに大きめ。
この頃から赤ちゃんはぐんぐん大きくなり、人間らしい動きをするようになります。
手の指が完成し、親指をなめたり、手首を曲げたり、握りこぶしを作ったりすることもできるように。
ママの身体では、乳腺が発達して乳房のサイズが大きくなってきます。胸にチクチクとした痛みを覚える人も多いでしょう。それと同時に乳輪の色が少し濃くなっていきます。どんどんサイズが変化するので、下着選びに苦労するかもしれません。むくみやすくなっているので、ワイヤー入りは避けてあまり締め付けすぎないものを。
妊娠初期から便秘になりやすくなりますが、これは妊娠中のホルモンがママの腸の運動を緩慢にさせているため。妊娠してから頻尿傾向にあった人は、この時期から解消に向かいます。
妊娠14週の変化
妊娠14週から27週までを「妊娠中期」と呼びます。
妊娠14週では胎盤がほぼ完成し、流産の可能性はかなり低くなります。
子宮は「男性の握りこぶしの2倍」の大きさに。赤ちゃんはさらに成長しています。
いよいよ身体の器官の形成が終わり、それぞれの機能を徐々に発達させる時期に入りました。皮膚の厚みはさらに増し、手足には筋肉がつき始めます。
ママの身体では、この頃に胸のサイズアップが落着き、チクチクする乳房の痛みもだいぶ収まるでしょう。しかし、おりものが増えたり、汗っかきになるなどの不快な症状が出ることも。
基礎体温が下がってきて、分娩まで平熱が続きます。
この頃から、食欲が増加します。
妊娠15週の変化
この頃には、子宮は「新生児の頭」くらいの大きさになります。赤ちゃんの頭の幅は約3cm、体重は120gとなり、胎盤を通じて、ママの血液の栄養を吸収しています。
同時に、母乳を飲むときの練習もしています。羊水を口に入れて、ごくんと飲む練習をし、羊水を飲んで、おしっこもしています。
おなかがふっくらしてきて、外から見ても「妊娠したのかな?」とわかるくらいの大きさになってきます。早い人では、この頃から胎動を感じるようになるでしょう。自分の意志とは関係なく動くおなかに、「この中に本当に赤ちゃんがいるんだ…!」と改めて実感するママもいるようです。
ぱんぱんに張った乳房から、透明な液体が出てくることがあるかもしれません。これは初乳ではなくホルモンの影響で乳腺にたまった液体が漏れ出したものです。母乳が出るのは産後です。
身体が重くなり、動くのも億劫になるかもしれませんが、この時期の運動はとても大事。
切迫流産の人には進められませんが、問題のない人は肥満や便秘の予防、むくみ対策のためにも妊婦体操やウォーキングなど、無理のない範囲で身体を動かすようにしてください。
赤ちゃんをおなかに授かってから2歳までの1000日間は生涯の健康に深く関係していると言われています。
私たちは、この大切な1000日間を「すこやかな1000日」と呼んでいます。
お子さま一人一人の「すこやかな1000日」にお役立ていただけるよう「すこやかな1000日」コンテンツをお届けいたします。
妊娠期
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妊娠初期(1~4か月)
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妊娠中期(5~7か月)
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